【7月17日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するウィリアムズ(Williams)のジョージ・ラッセル(George Russell)は16日、チームが来季の移籍を認めなかったと明らかにした。これによって、メルセデスAMG(Mercedes AMG)でバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)の後釜になるとの臆測に終止符が打たれた。

 今季のF1が新型コロナウイルスの影響で2週間前に遅れて開幕する前、チームの売却を検討していることが明らかになったウィリアムズは、来季のドライバーとしてラッセルに加えてカナダ人ルーキーのニコラス・ラティフィ(Nicholas Latifi)との契約も継続すると公表した。

 ラッセルはこの数か月、ジュニア・プログラムに参加して現在も契約下にあるメルセデスに移籍するとの報道が絶えなかった。しかし、ウィリアムズの今回の発表は、メルセデスが通算6度の総合優勝を誇るルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)のチームメートとして、ボッタスと再契約すると決断したことを示唆している。

 今週末の第3戦ハンガリーGP(Hungarian Grand Prix 2020)を控え、ハンガロリンク(Hungaroring)でオンラインでの公式会見に臨んだ22歳のラッセルは、「2021年もウィリアムズにとどまることになると、まずはじめにここで伝えておく」と語った。

 さらに英スカイ・スポーツ(Sky Sports)に対して、「メルセデスに気分を害しているようなことは全くないし、彼らにはこれ以上どうしようもないことだ」「結局のところ、自分はウィリアムズと契約があった」と補足した。

 ウィリアムズと3年契約の2年目に突入しているラッセルは、昨季のドライバーズ選手権でノーポイントに終わり、今季も現時点でポイントを獲得していない。

「(チーム副代表の)クレア(・ウィリアムズ、Claire Williams)は断固として僕を移籍させようとしなかったし、自分はその決断を尊重しなければならない」「僕はまだ若いし、まだメルセデスとの契約もある。昨季と今季最初の数レースを足場として、これからも努力して自分にできることを示していく」 (c)AFP