【7月17日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)は16日、レーシングポイント(Racing Point)から2021年シーズンのオファーがあったとの報道について、「ただの雑談程度」と内容を否定した。

 F1で通算4度の総合優勝を誇る33歳のベッテルは、来季は戦力外とチームから宣告されたと明らかにしたことで、特に母国ドイツで大きな臆測を呼んでいる。この日は今週末の第3戦ハンガリーGP(Hungarian Grand Prix 2020)に向けたオンライン会見に臨み、自身の将来に関するニュースは何もないと語った。

「うわさがうわさを呼ぶのは仕方ない」「今は何もニュースはないし、前にも言った通りしばらく考えてから良い決断を下すつもりだ。何でもあり得る…。来年も走るかそうでないか、あるいはもう走らないということもね」

「F1で長年過ごしてきたが、先のことは分からない」「事実として今は何も発表することはないし、何も合意していない。ただの雑談程度さ」

 これに先立ち、レーシングポイントのセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)は、ベッテルのうわさを受けて他のチームが自分に興味を示してオファーに乗り出してきたと明かし、「この1週間にご存じの通りうわさが持ち上がって、実際のところパドックであるチームから接触があった。名前は言わないけどね。それに他のカテゴリーからも来て、それにはすごく驚いた。なぜなら、僕らには来季もこのチームとの契約があるからね」と語った。

 ペレスとベッテルに加え、レーシングポイントのもう一人のドライバーであるランス・ストロール(Lance Stroll)も、うわさを真剣には捉えていないと口をそろえた。

 ストロールは一連のうわさについて「騒動の一部だ」とすると、現在調子が上向きで2021年からアストンマーティン(Aston Martin F1)として生まれ変わるレーシングポイントを去るつもりは全くないと強調した。(c)AFP