【7月18日 AFP】イタリア北部、オーストリアとの県境のすぐ近くにあるレジア湖(Lake Resia)には、湖の水面から突き出た鐘楼を一目見ようと毎年、観光客が40万人以上訪れる。

 今から約70年前、企業グループのモンティカティーニ(Montecatini)はイタリア政府から、かつてこの場所にあった町クローン(Curon)を水没させて、水力発電目的でダムを建設する許可を得た。当時、ここには150世帯が暮らしていたが、わずかな補償で町を立ち退いた。

 鐘楼は、技術者らの手によってその形を残すこととなり、今では当時の町を知ることができる唯一の遺産となった。

 映像は10日撮影。(c)AFP