【7月14日 AFP】フランスは14日、革命記念日(Bastille Day)を迎えた。エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は、新型コロナウイルス対策により規模を縮小して式典を開催し、同ウイルス流行の最前線で闘う医療従事者らを招いて感謝の意を表した。

 1789年7月14日、フランス革命の契機となったバスチーユ(Bastille)牢獄(ろうごく)への襲撃が行われた。同国では毎年7月14日に記念式典が開かれ、今年も首都パリの凱旋(がいせん)門(Arc de Triomphe)上空でジェット機が伝統の儀礼飛行を披露したが、軍事パレードは中止された。

 代わりにマクロン大統領は、コンコルド広場(Place de la Concorde)で小規模な式典を開催。参加した兵士の数は、通常の半分の2000人に抑えられた。会場では、医師や看護師ら数十人に特等席が用意された。

 式典の終わりに国歌に合わせて兵士が敬礼し、空軍のアクロバット飛行チーム「パトルイユ・ド・フランス(Patrouille de France)」が赤、白、青の煙をたなびかせると、涙を浮かべる医療従事者もいた。(c)AFP/Laurence BENHAMOU and Joseph SCHMID