【7月14日 AFP】新型コロナウイルスの感染者は一人もいないと主張する中央アジアのトルクメニスタン政府は13日、「ほこり」対策としてマスクの着用を国民に奨励した。

 同国政府はまた市民に対し、理由を明示しないまま、最低1メートルのソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)を行うよう求めた。

 トルクメニスタンは世界でも数少ない、新型ウイルス感染者がまだ確認されていない国の一つ。旧ソ連の構成国で、石油資源が豊富な同国は厳しい統制が敷かれていることで知られる。

 国家情報局による13日の発表には、空気中の「ほこりの飛散量が高い」ため、保健省が市民はマスクを着用すべきと推奨していると記されていた。

 保健省は「全ての人々に、上気道を保護するために個人用の保護装備を使用することを強く勧める」としている。

 同国の発表について、世界保健機関(WHO)に電子メールでコメントを求めたが、これまでに返答は得られなかった。(c)AFP