【7月14日 Xinhua News】中国では、NEV(新エネルギー車)の生産・販売が低迷している。2020年上半期のNEV販売台数は前年同期比37・4%減の39万3千台だった。月ごとにみると、1月が54%減、2月が75・2%減、3月が53・2%減、4月が26・5%減、5月が23・5%減、6月が33・1%減。4月以降は生産・販売台数が回復し始めたが、低水準で推移している。中国証券報が伝えた。

 中国財政部などの4部門は4月23日、「NEVの普及・応用に向けた財政補助政策の改善に関する通達」を発表した。補助政策の実施は2022年末まで延期され、20年の補助金は10%削減となった。

 中国汽車工業協会(CAAM)の許海東(Xu Haidong)副チーフエンジニアは「19年の補助金減額幅が大きかったため、NEVの補助政策が2年延期されても、メーカーは赤字状態のまま。戦略的な調整が必要だ」と話した。新型コロナウイルスの感染予防のため、人々の移動は公共交通機関からマイカーに転じており、配車サービス車の買い替えにも影響が生じ、NEV市場の需要は減少した。

 しかしながら、業界関係者は下半期のNEV市場を楽観している。全国乗用車市場情報連合会(乗連会)の崔東樹(Cui Dongshu)秘書長は、7月から始まる下半期は、NEVの月間伸び率がプラス成長を保つと予測した。

 上半期、米電気自動車(EV)大手テスラ(Tesla)が中国で生産した「モデル3」の生産台数は4万9800台に達し、純電気自動車市場で最も売れ行きが良かった。テスラにけん引され、NEVは普及が進み、生産・販売台数は着実に拡大している。許海東氏は、NEVの販売台数が第3、4四半期(7~12月)に微増を続け、通年では110万台に達するとした。(c)Xinhua News/AFPBB News