【7月14日 Xinhua News】今年前半、中国の自然災害被害が減少していたことが、政府のデータで明らかになった。死者数、行方不明者数、直接的な経済損失は、いずれも著しく減ったという。

 中国の応急管理部によると、今年前半に自然災害による被害を受けた人の数は全国で約4961万人で、うち死者・行方不明者数は271人だった。また、住宅被害は78万5千棟だった。

 死者・行方不明者数は、過去5年間における同時期の平均と比較し、32・4%減少したという。

 応急管理部の資料は、直接的な経済損失は812億4千万元(1元=約15円)で、過去5年間の同時期と比べ16・9%減だったと示している。

 1月~6月の間、中国は主に洪水やひょう、地質災害による被害を受けた。程度の差こそあれ、森林火災や地震、干ばつ、低温、雪害もある程度発生した。

 洪水による死者・行方不明者数は過去5年の同時期と比べ43%減少し、国が山火事対策を講じる中で、森林・草原火災の数は過去10年で最少レベルまで下がった。(c)Xinhua News/AFPBB News