【7月14日 AFP】アフガニスタン北部サマンガン(Samangan)州アイバク(Aybak)で13日、情報機関・国家保安局(NDS)の事務所が襲撃を受け、治安要員少なくとも11人が死亡した。当局が明らかにした。同国の旧支配勢力タリバン(Taliban)が犯行声明を出した。

 タリバンは声明で、車に乗った自爆犯が事務所近くで装置を爆発させ、同時に武装集団が建物に侵入したとしている。同州のアブドゥル・ラティフ・イブラヒミ(Abdul Latif Ibrahimi)知事がAFPに語ったところによると、爆発と銃撃で11人が死亡、63人が負傷。負傷者の大半は民間人だった。同知事の報道官によれば、襲撃は4時間近くにわたり、治安部隊が襲撃犯3人を射殺し収束した。

 アフガン政府は現在、タリバンとの和平会談に向け準備を進めている。アシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)大統領は事件を「テロ攻撃」と呼び非難し、タリバンに暴力行為の停止を要求。大統領府の出した文書の中で「交渉で譲歩を得るために暴力に訴え人々を殺害することは、タリバンがとってきた中で最悪の方法だ」と明言した。

 タリバンは長年の紛争終結に向けた政府との協議に合意したものの、ここ数か月にわたりほぼ連日アフガン部隊に対する攻撃を行っている。(c)AFP