【7月13日 AFP】香港で先週末、立法会(議会)選挙の候補者を選出する民主派の予備選が実施され、主催者によると50万人以上の市民が投票した。

 2日間の日程で非公式に実施された予備選をめぐっては、政府当局者が中国政府によって施行された国家安全維持法に抵触する可能性を警告。投票開始の数時間前には、警察が予備選の運営を支援した世論調査会社の家宅捜索を実施した。それでも市内250か所超に設置された投票所では、夏の厳しい暑さの中、多くの人々が列をつくった。

 投票は12日午後9時に締め切られ、主催者の発表では、投票数はデジタル形式によるものが59万票、投票用紙によるものが2万1000票で、計61万票超に上った。

 予備選で選出された候補者は、70議席を争う9月の立法会議員選に民主派から出馬することになる。

 元立法会議員で予備選主催者の區諾軒(Au Nok Hin)氏は、開票作業が行われる間、「国家安全維持法という暗雲が垂れ込める中、60万人近くが投票に駆け付けた。ここに香港市民の勇気を見ることができる」と語った。(c)AFP