【7月13日 AFP】(更新)旧ソビエト連邦のアルメニアとアゼルバイジャンの国境で12日から軍事衝突が続いており、アゼルバイジャン側の兵士4人が死亡した。長年の領土問題をめぐって2国間の緊張が高まっている。

 アゼルバイジャン国防省は、アルメニア北部タブシュ(Tavush)地方周辺で12日、砲撃があり、兵士4人が死亡したと発表。3人が12日に、1人が13日に死亡したという。

 その一方、アルメニア国防省によると、アゼルバイジャン側が12日夜の衝突後、13日朝にアルメニア軍の拠点に対する砲撃を再開したという。

 両国は相手が先に攻撃してきたと主張し、非難の応酬を繰り広げている。

 両国は、アルメニア系住民が多く暮らすアゼルバイジャンのナゴルノカラバフ(Nagorny Karabakh)自治州の帰属をめぐり、数十年にわたり紛争状態にある。

 1990年代初頭に死者3万人を出したナゴルノカラバフ紛争で、分離派のアルメニア系住民は同自治州を占領したが、国際社会は認めていない。両国は1994年に停戦に合意し、米仏ロシアを共同議長とする「ミンスク・グループ(Minsk Group)」の仲介で和平交渉を続けてきた。

 だが、資源豊かなアゼルバイジャンは、アルメニアの国家予算を上回る軍事費を投入し、武力による自治州奪還も辞さない構えを繰り返し見せている。イルハム・アリエフ(Ilham Aliyev)大統領は7日、和平交渉の行き詰まりを非難し撤退を示唆。アルメニアとの戦闘再開が懸念されていた。(c)AFP/Emil GULIYEV with Mariam HARUTYUNYAN in Yerevan