【7月13日 People’s Daily】タクラマカン砂漠(Taklamakan Desert)は中国で最大の砂漠であり、世界第2の大きさの流動性砂漠である。

 1995年9月、全長522キロのタクラマカン砂漠公路が竣工(しゅんこう)し、砂漠の全体を道路が貫いた。タリム盆地(Tarim Basin)の南縁、民豊県(Minfeng)に端を発し、ウルムチ(Urumqi)に至るまでの道を1000キロあまりに短縮し、南新疆の経済社会の発展に巨大な促進作用をもたらした。道路の両側には緑地帯が設けられ、これが砂の固定や景観などに大きな役割を果たす。

 流動する砂漠の上に道路を敷くのは、全く容易なことではない。

 1990年3月、砂漠・水文学・エンジニアなどの専門家が砂漠道路ルート決定のための科学調査チームを組んでここに来た。当時、タクラマカン砂漠は砂嵐がひどく、舞い上がる砂粒が顔や腕に降り注ぎ、目や口や耳や鼻に砂が入り込んだ。

 1991年10月、この道路を造るための技術研究は、正式に中国の国家第8次5か年計画の重点科学技術プロジェクトに組み入れられた。その中で多くの成果が砂漠道路工事の技術・資源・環境の研究上の空白を埋め合わせた。

 道路の修復・保護は難しいものだが、それはタクラマカン砂漠では特に難しい。

「砂嵐が吹けば、いつも道路は埋まってしまいます。そのため、砂を固定することは難題でした」。国家砂漠緑化生態系建設技術センターの徐新文(Xu Xinwen)主任は、砂漠道路の生態防砂林の建設工事の全過程に携わった人物だ。

 どうしたら恒久的に防砂を行い、道路のスムーズな通行を長期にわたって保証できるのか?専門家たちが提出した大胆なプランは、生態防砂林の建設構想だった。

 1994年、科学技術スタッフが防砂緑化の先導試験を始め、ミネラル分が高くなった地下水を利用して造林し緑化する方法を見つけ出した。1999年に6.3キロにわたる防砂林の試験工事がはじまり、2001年にまた30.8キロの防砂林のパイロット工事が完了した。10年あまりの間、研究スタッフは中国西北地区の干ばつや土壌塩化に耐える173の植物のうち、タクラマカン砂漠の真ん中で生存する88種類の植物を選抜して砂漠緑化試験区域に植え、また地下水でかんがいを行い、苗木の正常な生育を保証し、最終的に砂漠道路全線を緑化する基礎を築いた。

 2003年、総投資額2億2000万元(約33億円)のタクラマカン砂漠公路の防砂林生態工事が始まり、工事は2005年に完了した。長さ436キロ、幅72〜78メートル、緑化スタッフは道路沿いに114のポンプ式井戸を掘り、22万キロの水道管を敷いた。植えられた苗木は2万株あまり、苗木の活性率は80%以上に達した。

 植物で覆われるようになると、防砂林の生態は多様になり始めた。ウサギやネズミ、キツネなどの動物やタカなどの鳥が見られるようになった。

 道路補修は周辺住民の生活環境や移動を改善する。道路の保護は、砂漠に緑の防砂ベルトをもたらした。この道路は、砂漠の荒涼とした風景を変えたのだ。(c)People's Daily/AFPBB News