【7月13日 AFP】12日に行われた20F1第2戦シュタイアーマルクGP(Styrian Grand Prix 2020)決勝前に、ドライバーたちが膝をつき、人種差別に対して団結した姿勢を示した。前週の開幕戦では20人中6人のドライバーが膝をつかなかったが、この日も数人は立ったままだった。

 会場のレッドブル・リンク(Red Bull Ring)は無観客で、記者の行動にも制限が課されている中、グリッド上を捉えていたテレビ映像は頭上で行われた展示飛行に切り替わり、選手たちの抗議行動は2秒しか映らなかった。

 今季初勝利を挙げたメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)をはじめとする選手たちは皆「End Racism(人種差別を終わらせる)」と書かれたTシャツを着用し、人種差別に対して抗議した。

 ここ1週間は選手たちが団結した立場を示し、全選手が膝をつくべきかどうか議論になっていた。

 この日は数人のドライバーが不在だったようだが、それでも少なくとも10人が再び片膝をつく一方で、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)、フェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)、アルファロメオ(Alfa Romeo Racing)のキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)、アルファタウリ(AlphaTauri)のダニール・クビアト(Daniil Kvyat)は立ったままだった。

  前週に膝をつかなかったアルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィ(Antonio Giovinazzi)とマクラーレン(McLaren)のカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)の二人は立っている姿が映像で確認できなかったが、グリッド上にいなかった可能性もある。(c)AFP