【7月13日 AFP】子どもの権利保護団体「セーブ・ザ・チルドレン(Save the Children)」は13日、新型コロナウイルスの感染拡大が「前例のない教育危機」を引き起こしており、学校閉鎖の影響を受けている子どものうち、最大970万人が復学できない恐れがあると警鐘を鳴らした。

 セーブ・ザ・チルドレンは、全世界の生徒・学生の約9割に当たる16億人が学校へ通えなくなったとの国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の4月の報告を引用し、「人類史上初めて、世界中の子どもが丸ごとひと世代、教育を中断された」と指摘。

 また、経済的影響により9000万〜1億1700万人の子どもが貧困に陥る可能性があり、新規入学への連鎖的影響もあるとしている。

 さらに、働かなければならない子どもや、家族を支えるために結婚を強いられる女児も多く、通学を断念する子どもは700万~970万人に上るとみられている。

 ユネスコの報告には、子どもの教育で後れを取る危険が最も高い国としてニジェール、マリ、チャド、リベリア、アフガニスタン、ギニア、モーリタニア、イエメン、ナイジェリア、パキスタン、セネガル、コートジボワールの12か国が挙げられている。(c)AFP