【7月12日 Xinhua News】中国のバーチャルシンガー、洛天依(Luo Tianyi)が10日、上海市で開催中の世界人工知能大会(WAIC)に登場し、ライブコマースで活躍する李佳琦(Li Jiaqi)さんと人工知能(AI)技術の未来をテーマに対談した。

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 洛天依は、日本のヤマハが開発した音声合成技術「VOCALOID(ボーカロイド)」に対応するバーチャルシンガーで、2012年のデビュー以来、中国や日本などで高い人気を誇る。WAICでは最先端のホログラム技術を用いたリアルな姿でステージに登壇した。

 対談では、自らもバーチャルアイドルとして活躍する洛天依が、AIとVR(バーチャル・リアリティー)の技術が深く結び付いた未来に期待を寄せていると語った。李さんは、ライブ配信しながら商品を販売するライブコマースを念頭に、AIが消費者のニーズをより高精度に集計し、学習するようになれば、今より質の高いサービスが届けられるとの考えを示した。両者の共演は4月のライブコマース以来2度目となる。

 洛天依はこれまでも中国の著名な京劇俳優やピアニスト、民俗楽器の演奏家、人気歌手らと共演を果たしている。昨年夏には、中国の動画共有サイト「嗶哩嗶哩(ビリビリ)」主催のバーチャルコンサートに出演し、日本のバーチャルシンガー、初音ミクとのコラボレーションを披露した。(c)Xinhua News/AFPBB News