【7月12日 Xinhua News】「中国白馬の郷」として知られる内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)シリンゴル盟西ウジムチン旗には、モウコウマ(蒙古馬)の白馬6千頭以上が暮らしており、貴重な品種の発展に貢献している。

 モウコウマは世界で最も古い馬の一種で、鹿毛、青毛、黒毛、栗毛が多く、白毛が少ないことから、白馬は昔から非常に貴重とされてきた。

 研究によると、ウジムチン草原の白馬はモウコウマの白馬の子孫で、西ウジムチン旗には2012年当時、3157頭の白馬が暮らしており、中国馬業協会から「中国白馬の郷」と名付けられた。

 貴重なこれら白馬の遺伝資源を保護するため、同旗は16年に白馬繁殖拠点を設立。主に同種の保護や導入、選抜育種、改良、繁殖、種牡馬の普及・生産を行ってきた。拠点には現在、白馬180頭が暮らしており、管轄下にある牧畜民25世帯が飼育の中核を担っている。拠点では毎年、良質な種牡馬と繁殖牝馬を各40頭生産し、これら牧畜民に提供。各世帯が良質な種牡馬と繁殖牝馬を年間各500頭生産し、モウコウマ保護区内の幅広い畜産家が飼育・繁殖できるよう支援している。

 西ウジムチン旗では現在、4万頭以上のモウコウマが飼育されており、うち白馬は6400頭以上となっている。畜産家は345世帯で、地元では馬産を農村振興の要とし、地域の特色を生かした馬産ブランドの構築に注力している。(c)Xinhua News/AFPBB News