【7月13日 Xinhua News】中国江西省(Jiangxi)上饒市(Shangrao)婺源県(Wuyuan)では、ここ数日降り続いた強い雨の影響で、多くの地域が警戒水位を超えた。同県清華鎮(Qinghua)にある800年以上の歴史を持つ伝統建築の屋根付き橋、彩虹橋は8日午後から橋面が水没し始めた。洪水流の衝撃により、彩虹橋の四つある橋脚のうち、一つ目と二つ目の橋脚の間に設けられていた東屋は流されたが、二つ目から四つ目の東屋は残り、水没した橋脚も無事だった。

 800年以上の歴史を持つ彩虹橋は、船の形をした橋脚部分が最大の見所となっている。橋脚は、手前部分が尖り、後ろの部分は平らで、尖った部分は地元の人々から「燕嘴」(ツバメのくちばし)と呼ばれている。先が尖った設計は、橋脚への洪水流の衝撃圧を軽減し、水の流れを分散する役割を備えている。数百年にわたる試練を経て、彩虹橋は改めて人々に設計の妙を証明した。

 同県は今後、専門家会議を設置し、彩虹橋の東屋を修復するという。(c)Xinhua News/AFPBB News