【7月12日 Xinhua News】中国河南省(Henan)確山県(Queshan)では、中国製の中・高級バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスと付属品の8割以上が生産されており、バイオリンの生産本数は年間約40万本に上る。同県で作られるバイオリン関連製品の約9割はイタリアや米国、ドイツ、ハンガリーに輸出されており、年間1千万ドル(1ドル=約107円)以上の収益を上げている。

 地元のバイオリン工房創業者によると、楽器作りには厳しい要求があり、バイオリンを製造するために数年かけて乾燥させた高価な木材が0・1ミリの誤差のために無駄になることもあり、一人前の楽器職人になるには、数年かかるという。

 バイオリン製造には40の工程がある。バイオリン製造産業パークでは地元住民2600人以上を雇用しており、2019年の生産高は6億元(1元=約15円)に上った。 確山県でバイオリン製造業を始めた世代は、西洋音楽に慣れ親しんでいなかったが、子どもたちの世代がそうした音楽を学ぶ姿に目を細めている。製造メーカーでは、バイオリンを演奏したいという訪問者に無料で貸し出している。(c)Xinhua News/AFPBB News