【7月11日 AFP】ブラジル保健省は10日、新型コロナウイルスによる同国の死者が7万人を超えたと発表した。

 ブラジルでは、過去24時間に新型コロナウイルス感染者が約4万5000人、同ウイルスによる死者は約1200人増え、累計で感染者は約180万人、死者は約7万400人になった。特に死者が多いのはサンパウロ(Sao Paulo)州(約1万7400人)とリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)州(約1万1200人)。

 同国の死者は過去35日間で2倍に増えたが、1日当たりの死者数は安定する兆しを見せている。

 人口約2億1200万人のブラジルは、米国に次いで世界で2番目に新型コロナウイルスの被害が大きいが、住民100万人当たりの死者は335人で、米国(403人)やスペイン(607人)より少ない。

 ジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)大統領が率いる政府は、新型コロナウイルス対応で統一されたメッセージを出せずにおり、各州知事が対応を主導している。(c)AFP