【7月12日 Xinhua News】中国山西省(Shanxi)晋中市(Jinzhong)昔陽県安陽嶺村にある露天掘り炭鉱の採掘後跡地は現在、農業科学技術パークが建設され、現代農業モデル地区となっている。

 山西省は降雨量が少ないため、伝統的に乾燥地農業が発達している。同パークは有機乾燥地農業を行う現代農業パークで、少ない降雨を有効活用するために、屋上の排水管網を利用した1万3千平方メートルの雨水収集システムを構築。さらに地形を生かして500~1500立方メートルの貯水池を合計8カ所造成し、貯水量は8千立方メートルに達している。

 用水問題解決後、パークは現代有機農業の発展に注力し、すでに年間1万鉢以上の鉢植えを販売する有機野菜産業チェーンを形成している。また300ムー(約20ヘクタール)の標準化果樹園を造成、果樹の下には3千羽余りのニワトリを放し飼いにしており、農業産業チェーンは完全なものへと向かっている。

 同パークの責任者、王維勝(Wang Weisheng)氏は、炭鉱採掘跡地に建設された農業科学技術パークは環境管理の問題を解決したばかりでなく、鉱区周辺の痩せた土地を貴重な財産に変え、土地の付加価値を高め続けており、農民たちは天候に左右される生活の苦悩から抜け出すことができたと説明した。(c)Xinhua News/AFPBB News