ジェットコースターから転落し女性死亡 遊園地所有者を捜査 仏
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【7月10日 AFP】フランス北部の遊園地で4日、ジェットコースターから女性(32)が転落し死亡した事故について、検察当局は9日、遊園地の所有者を過失致死の疑いで捜査していることを明らかにした。
ボーベ(Beauvais)の検察はAFPの取材に対し、遊園地サンポール(Saint-Paul)の所有者で運営責任者のジル・カンピオン(Gilles Campion)容疑者が安全管理を怠っていたとの疑いについて予審を開始したと述べた。
この女性は4日午後、ジェットコースター「フォーミュラワン(Formula 1)」に夫と乗っていたところ、固定されていた座席から転落した。このコースターでは2009年にも女性が転落死する事故が起きたが、関係者で刑事責任を追及された人はいなかった。
カンピオン容疑者は今回の事故発生後、年1回の点検は昨年11月に実施したと話している。
ボーベのフロラン・ブーラ(Florent Boura)検察官は大衆紙パリジャン(Parisien)の取材に対し、2009年の事故の後、新しいシートベルトが設置され、昨年11月の点検の時点ではまだこのベルトが使われていたと話した。だが、点検後にベルトを取り換えたため、遊園地の運営者は変更を報告し、再点検を要請する義務が生じていた。
カンピオン容疑者は9日、捜査に協力するとともに、問題となったコースターを解体したいと述べた。(c)AFP