【7月10日 AFP】新型コロナウイルス陽性が判明したブラジルのジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)大統領(65)は10日、「体調はすこぶる良い」とフェイスブック(Facebook)に投稿し、効果が疑問視されている抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」の使用を再び推奨した。

 新型コロナウイルスの問題が浮上して以降、ボルソナロ氏は感染拡大の深刻さを軽視し、州知事らによる外出制限命令を批判してきた。

 ボルソナロ氏は、先週末に体調を崩してからヒドロキシクロロキンを毎日1錠服用していると述べた。

 もともとマラリアを治療するために開発されたヒドロキシクロロキンは、多くの国で新型コロナウイルス感染症の治療薬として推奨されているが、効果は正式には証明されておらず、研究者の間でも意見が真っ二つに割れている。

 ボルソナロ氏は「効果が出ており、ありがたいことに元気だ。批判する人は少なくとも代替案を出してくれ」と語った。

 ブラジルは新型コロナウイルスの感染者・死者が世界で米国に次いで多い。9日には死者が1224人増え、累計で6万9184人となった。(c)AFP