【7月11日 Xinhua News】中国新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)は今年、社会的な注目を集める農村部の高齢者介護問題に取り組むため、自治区南部4地区・自治州の22県に特別資金を割り当て、高齢者向け施設「農村幸福大院」207カ所を建設することを打ち出した。これまでに全施設の建設が完了している。

 自治区南部のイェンギサール県ウチャル鎮に完成した幸福大院では、高齢者が住む二人部屋の中にトイレや液晶テレビ、エアコンなど必要な設備がそろっており、屋外浴室や活動室、食堂も完備している。

 建物内には15人のスタッフが配置され、高齢者の日常的な世話を行っている。ウチャル鎮衛生院も専任看護師と往診医をそれぞれ1人派遣し、入居する高齢者の健康ファイルを作成している。

 同自治区は幸福大院の建設を通じ、高齢者を管理・介護する能力を高め、基本的な生活費補助を充実させ、医療と介護を結合させたサービスを提供する。また、農村部で困難を抱える高齢者を集中的に介護することで、より充実した農村部の高齢者介護サービス体系を構築し、高齢者がさらに幸福で尊厳のある生活ができるよう保障していく。(c)Xinhua News/AFPBB News