【7月10日 AFP】来月39歳の誕生日を迎える男子テニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は、膝のけがから来年の復帰を目指す中、再びファンの前でプレーしたいと話した。

 南アフリカ・ケープタウンで行われ、5万2000人の観客が集まった2月のエキシビションマッチアップでライバルのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に勝利したフェデラーは、同月末に膝の手術を行ってから実戦をこなしていない。

 6月にも膝にメスを入れたフェデラーは、来年の8月には40歳になるが、2021年に復帰したいと考えている。

 フェデラーはドイツの週刊紙ツァイト(Die Zeit)に「健康な状態で復帰したい。それでどれくらい続くか見てみよう」とコメントした。

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が最初に発生し、3月にシーズンが中断を余儀なくされてから、フェデラーはこれまで以上にテニスを恋しく思っているという。

 8度のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)制覇を含め、四大大会(グランドスラム)で通算20勝を誇るフェデラーは、「最初の頃はそうでもなかった」と続けた。

「自分たちにできることはとにかく何もなかったから、病気にかかっておらず、友人や家族が元気というだけでうれしかった」

「だけど今はテニスが恋しい。もう一度満員の会場を味わいたい」

 2018年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2018)を最後に、グランドスラムで優勝できていないフェデラーは、キャリアの終わりが迫っていることを自覚している。

「引退したらテニスを恋しく思うだろう」と述べたフェデラーは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の懸念がありながらも、最終的にファンの生観戦が許可されるようになることを願っている。

「(観戦が許可される状況は)戻ってくるだろう。とにかく今は我慢のとき」 (c)AFP