【7月10日 AFP】ドイツ連邦政府の情報報道局に勤務していた男が、エジプトのためのスパイ活動を行っていた疑いがあることが、9日公表された報告書で明らかになった。

 護憲に関する報告書によると、男が「エジプトの情報機関のために長年働いていた」ことが発覚、2019年12月に警察が対処したという。

 日刊紙ビルト(Bild)は、男はアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相の報道官、シュテフェン・ザイベルト(Steffen Seibert)氏が局長を務める連邦政府報道情報局のビジターセンターに勤めていたと報じている。

 ドイツにおけるエジプト諜報(ちょうほう)員の主な活動には、イスラム組織「ムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)」といった特定組織やコプト教コミュニティーに関する情報収集の他、ドイツ在住エジプト人の勧誘も含まれていると、報告書は指摘している。(c)AFP