【7月9日 AFP】米オクラホマ州タルサ(Tulsa)郡で今週に入って新型コロナウイルスの新規感染者が急増していることについて、現地の保健当局は8日、先月20日に開催されたドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の選挙集会などの大規模イベントが「ほぼ確実に」影響していると述べた。

 タルサ郡の新規感染者数は過去2週間は減少しつつあったが、今週になって過去最多を更新している。8日には266人の感染が確認された。

 タルサ郡保健局のブルース・ダート(Bruce Dart)局長は、感染増加の原因はトランプ氏が6月20日に実施した選挙集会かとの問いに、「ここ数週間以内の大規模イベント」が「ほぼ確実に」寄与したと回答。「ここ2日間で約500人の新規感染者が報告されており、2週間余り前に大規模イベントが幾つかあったことが分かっている」「点と点をつなげればいい」と述べた。

 トランプ陣営はタルサの集会を、11月の大統領選に向け、新型コロナ流行で中断されていた選挙活動の再開を盛大に記念する場と位置付けていた。

 参加者数はトランプ陣営の予想をはるかに下回ったものの、屋内の会場には数千人の支持者が集結。感染リスクがあるにもかかわらずソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)が呼び掛けられておらず、トランプ氏をはじめ参加者の大多数がマスクを着用していなかったことに批判の声が上がっていた。(c)AFP