【7月9日 AFP】英国統治下の香港で最後の総督を務めたクリス・パッテン(Chris Patten)氏は9日、中国は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)に「乗じて」、世界に強引に進出し、香港で国家安全維持法を施行してきたと語った。

 1992~1997年に香港総督を務めたパッテン氏は志を同じくする欧米諸国に対し、中国政府の戦術に立ち向かうよう呼び掛けた。

 パッテン氏は英議員らが開いたオンライン会合で、「香港で起きていることは、われわれ全員が新型ウイルス対応に気を取られているのに乗じて、中国政府が起こしている幅広い行動の数々の一部にすぎない」と述べた。

 さらに、「インドから日本、オーストラリア、カナダまで、中国は世界中に強引に進出している」「中国が悪事を働くならば、われわれは中国を封じ込める方法を学ばねばならない」と語った。(c)AFP