【7月9日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するルノー(Renault)は8日、2度の総合優勝を誇るフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)を来季のドライバーとして迎えると発表した。ルノー「ファミリー」でF1復帰を果たすことになったもうじき39歳を迎えるアロンソは、「年齢は重要じゃない」と主張した。

 F1で300回以上出走し、通算32勝と97度の表彰台入りを果たしているアロンソは、2005年と2006年にF1を制したルノーで、来季はマクラーレン(McLaren)移籍が決定しているダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)の後任として、エステバン・オコン(Esteban Ocon)のチームメートになる。

 アロンソは3週間後に39歳になるが、現在もF1で戦っている同じく元世界王者のキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)よりは1歳若い。

 アロンソはAFPに「モーターレースの世界では年齢は重要じゃない。大切なのは速さ」とコメントした。

「ドライバーがどんどん若くなっているという傾向は確かにあるが、例えばメルセデスAMG(Mercedes AMG)の場合、35歳だからという理由でルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)を若い選手に代えるのは良いことじゃない」

「体調が整っていて、モチベーションがあり、年齢と共に衰えない限り、それ(年)は関係ない」

 アロンソが2006年に総合優勝を果たした際、オコンはわずか10歳だっ。

 フェラーリ(Ferrari)でもドライバーを務めたアロンソだが、ルノーからはF1での「最高の思い出」を得たという。

「ルノーは私のファミリー」「それは誇りの大きな源で、キャリアの最初にチャンスを提供してくれ、今では最高のレベルに復帰する機会も与えてくれているチームに復帰することはかなり感慨深い」

 アロンソはまた、F1復帰に「喜び」を感じると述べた。

「自分の運命を決められたことはとても恵まれていると感じる」

「自分のやりたいことをいつでも選んでこられた。F1を離れようと思ったのは新しいことに挑戦するためだったが、新鮮に感じているし、機会もあったから今は復帰するのに良いタイミングだと思っている」

「愛していることができるようになったとき、望むのは喜びの気持ち」

 マクラーレンで成果のない4年を過ごし、2018年にF1から引退したアロンソは今年8月、インディカーシリーズのインディアナポリス500(Indianapolis 500)制覇に向けて3度目の挑戦を行う見通しとなっている。(c)AFP