【7月9日 AFP】男子テニスのニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)は8日、アレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)やノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は新型コロナウイルス禍の中リスクを取ったのであり、同僚への批判を控えるべきだと主張するドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)の知性を疑問視した。

 ティエムはキリオスの批判は「安っぽく」、自主隔離中にパーティーで目撃されたズベレフは「不運」だったと持論を述べていたが、キリオスはティエムが自身と同じ「知的レベル」に達していないと主張している。

 最小限のソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)しか取られないまま開催されたエキシビション大会のアドリア・ツアー(Adria Tour)に出場した後、ジョコビッチをはじめ、グリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)やボルナ・チョリッチ(Borna Coric、クロアチア)、ヴィクトル・トロイキ(Viktor Troicki、セルビア)ら参加選手は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査で次々と陽性反応を示した。ティエムとズベレフもこの大会に出場した。

 ティエムは今週、ドイツのメディアに対し「キリオス自身がばかげたことを繰り返している。だから彼があたり構わず首を突っ込むときは眉唾ものだと思っている」とコメント。「年がら年中他人を批判するよりも彼自身がクリーンである方が得策だよ」

 これにキリオスはツイッター(Twitter)で反撃。「ティエム、お前は何を言っているんだ? 過ちとはラケットをたたきつけたことか? 悪態のことか? 無気力試合のことか? みんなやっていることのどれだ?」

「おまえは俺の意図が理解できる知的レベルにない。俺はあいつらに責任感を持たせたいんだ」「今回の件はティエム、ズベレフ、そしてジョコビッチがいかにばかげた考えの持ち主であるかを示している。この中の二人は世界的なパンデミック(世界的な大流行)の中、ポテトみたいにパーティーをしていたんだぜ」

「人々が命を落とし、愛する人や友人を失っている。そしてティエムは『過ち』としてかばおうとしている。こいつらは俺らのスポーツの『トップ』なんだぜ。あきれるよ」 (c)AFP