【7月8日 Xinhua News】中国国有石油大手、中国石油化工集団(シノペック、SINOPEC)の西北油田分公司は、新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)で同社が運営する順北石油・天然ガス田で初となる第5世代移動通信システム(5G)基地局がこのほど稼働を開始したと明らかにした。

 タクラマカン砂漠の奥地にある同石油・天然ガス田の順北5号共同ステーション建設工区が5G信号でカバーされた。5Gが持つ高速性や多数同時接続、低遅延などの特性は、砂漠地帯の通信網のボトルネックを解消し、砂漠油田の質と効率の高い発展を促進する。

 タクラマカン砂漠は中国最大の流動性砂漠で、特殊で複雑な地質構造を持つ。砂嵐が猛威を振るい、気候は乾燥して雨も少ない。苛酷な自然環境から地元では「死の海」と呼ばれている。一方で石油や天然ガス資源が豊富に埋蔵されており、アジア最深部の石油・天然ガス田といわれる順北石油・天然ガス田もこの地にある。

 5Gの開通により、同社は今後、モノのインターネット(IoT)やビッグデータ、クラウドコンピューティングなどの新技術を効果的に連携させ、石油・天然ガス生産における情報化・工業化統合モデル区の基盤を保障していく。(c)Xinhua News/AFPBB News