ブルキナファソで180人集団埋葬 軍関与か HRW報告
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【7月8日 AFP】ブルキナファソ北部で、軍によって不法に殺害されたとみられる少なくとも男性180人の遺体が発見された。国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)が8日、報告書を公開した。
ブルキナファソ当局は以前から、2015年から続くイスラム過激派との戦いで不法に殺害を行っているとの非難を受けてきた。
発見された遺体はすべて男性で、過激派のメンバー勧誘の対象となっているフラニ(Fulani)人が大部分を占めていた。遺体は4~5月に北部の町ジボ(Djibo)の住民らによって埋葬された。
報告書によると、あるジボの地域指導者はHRWに「遺体の多くは目隠しをされ、両手を縛られ、(中略)頭部を撃たれていた」と述べた。
HRWは、「少なくとも180人の遺体があった大規模な埋葬地はここ数か月に発見された。手に入れた証拠は、政府の治安部隊がこの不法な大量殺人に関与していることを示唆している」と指摘している。
ブルキナファソ政府はこの疑惑を受け、調査を開始すると述べている。(c)AFP