【7月8日 People’s Daily】「私は重ねて申し上げたい。中国はアフリカとの伝統的友誼(ゆうぎ)を重視している。国際情勢がどのように変化しようと、アフリカとの団結・協力を強化しようとする中国の決意は絶対に動揺しない」。習近平(Xi Jinping)国家主席は中国とアフリカによる団結防疫特別サミットでこう述べたが、これは、中国とアフリカが手を携えて新型コロナウイルス感染症と闘う強い決意を表明したものだ。国際世論は今回のサミットについて「中国とアフリカが何を必要としているかをお互いに理解し、具体的に何をするかを決めるのに有益だった」と称賛した。

 新型コロナはアフリカの経済・社会に重大な衝撃を与えた。国際通貨基金(IMF)は、今年のサハラ以南のアフリカに関して経済が1.6%縮小すると予想。世界銀行も同地域の経済が2.1%~5.1%縮小するとの見通しを示した。同地域の経済成長がマイナスになるのは過去25年で初めてだ。アフリカ諸国はまさに、新型コロナの流行と経済の下振れという二つの圧力に直面している。

「新型コロナがもたらした衝撃を克服するためには、われわれは『一帯一路』(Belt and Road)建設での協力を強化し、協力の重点を、健康衛生や業務再開、民生改善に移していかなければならない」。この言葉も中国が断固としてアフリカとの協力を進める決意を示すものだ。

 中国とアフリカは長年、心を一つにし、助け合い、ウィンウィンの道を歩んできた。中国は10年連続でアフリカにとって最大の貿易相手国となった。アフリカのインフラ建設では最大の融資国であり、中国が建設した工業団地や工場、学校、病院はアフリカ各地にある。中国が建設を支援した道路は1万キロ以上、鉄道は6000キロ余りになる。空港や港湾、発電所は100か所に及ぶ。中国とアフリカの協力はアフリカの発展を強力に促してきた。

 新型コロナも中国とアフリカの団結・協力を阻むことはできない。今年は中国・アフリカ協力フォーラム発足20周年にあたる。当面の急務は「一帯一路」建設がもたらす大きなチャンスをうまく使い、これを国連が2030年達成を掲げる持続可能な開発目標(SDGs)やアフリカ各国の発展戦略などと結びつけることだ。そして新たな協力に道を開くことだ。

 国際情勢がどのように変化しようと、中国とアフリカが団結・協力を絶えず強化していくという目標は変わらない。今回のサミットは肝心な時期に中国とアフリカの協力について新たな青写真を示すとともに、中国・アフリカ運命共同体の輝かしい前途も明示した。(c)People's Daily/AFPBB News