【7月8日 AFP】19-20イタリア・セリエAは7日、第31節の試合が行われ、首位ユベントス(Juventus)は2点のリードを守りきれず、敵地でACミラン(AC Milan)に2-4で逆転負けした。先に行われた試合ではラツィオ(SS Lazio)がレッチェ(US Lecce)にまさかの黒星を喫したが、ユベントスは2位との勝ち点差を10に広げることができず、リーグ戦の連勝も7でストップした。

 7試合を残して2位ラツィオに7ポイント差をつけているユベントスは9連覇に向けて順調に進み続けているが、このミラン戦に勝利していれば、タイトルレースをほぼ終わらせられたかもしれない。

 スコアレスで迎えた後半、アドリアン・ラビオ(Adrien Rabiot)がボールを前に運ぶと、ペナルティーエリアの端から左足でゴール上隅にセリエA初ゴールを決め、ユベントスが先制。さらに53分、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が冷静なシュートでリーグ戦5試合連続となる今季26点目をマークし、チームのリードを広げた。

 しかし60分すぎ、レオナルド・ボヌッチ(Leonardo Bonucci)のハンドでPKが与えられると、ズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)がこれを成功させ、ホームのミランはチームの命運を左右するチャンスをどこからともなく得た。

 1月に米メジャーリーグサッカー(MLS)のロサンゼルス・ギャラクシー(Los Angeles Galaxy)から加入した38歳のイブラヒモビッチは、66分にフランク・ケシエ(Franck Kessie)の同点弾をお膳立てし、1ゴール1アシストはこれで2戦連続となった。

 さらにラファエル・レオン(Rafael Leao)がGKヴォイチェフ・シュチェスニー(Wojciech Szczesny)からゴールを奪ったミランは、わずか5分間で逆転に成功した。

 80分には、直前の決定機をシュチェスニーに防がれていたアンテ・レビッチ(Ante Rebic)が今季10点目をマークし、チームの勝利を確実なものにした。

 一方、前節ミランに敗れていたラツィオは、残留争いを強いられているレッチェに1-2で敗れ、これで2連敗となった。

 この試合の後半アディショナルタイムには、ラツィオのDFパトリック(Patricio Gabarron Gil)がレッチェのジューリオ・ドナティ(Giulio Donati)をかんで退場となった。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する厳格な規制が課されている中、同選手には長期の出場停止処分が下される可能性があり、ラツィオの問題は大きなものとなった。(c)AFP