【7月8日 AFP】19-20イングランド・プレミアリーグは7日、第34節の試合が行われ、チェルシー(Chelsea)はクリスタルパレス(Crystal Palace)とのスリリングな一戦を3-2で制した。他の試合ではレスター・シティ(Leicester City)が10人のアーセナル(Arsenal)と引き分けたため、チェルシーは3位に浮上している。

 直近の公式戦8試合で7勝目を挙げ、レスターに1ポイント差をつけ、暫定ながら5位マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)との勝ち点差を5にまで広げたチェルシーは、来シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)出場権獲得に近づいた。

 敵地シェルハースト・パーク(Selhurst Park)に乗り込んだチェルシーは、元チェルシー主将のDFギャリー・ケイヒル(Gary Cahill)が負傷で転倒する運にも恵まれ、ウィリアン(Willian Borges da Silva)のお膳立てからオリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)がゴールを決めて先制すると、好調のクリスティアン・プリシッチ(Christian Pulisic)が強烈なシュートをニアサイドに突き刺し、リードを広げた。

 試合を支配しながらも、そのチャンスを生かしきれないことが今季多いチェルシーは、ウィルフレッド・ザハ(Wilfried Zaha)に強烈なミドルシュートを決められると、突如劣勢に回った。

 71分、ともに途中出場のルベン・ロフタス・チーク(Ruben Loftus-Cheek)のアシストからタミー・アブラハム(Tammy Abraham)が追加点を奪い、勝ち点3をほぼ手中に収めたかに見えたチェルシーだったが、そのわずか1分後には、華麗な連携から最後はクリスティアン・ベンテケ(Christian Benteke)に決められ、1点差に迫られた。

 チェルシーの守備力が来季優勝争いする上で十分なものであるかについては疑問符がついたままであり、後半アディショナルタイムにはスコット・ダン(Scott Dann)にヘディングを許すがこれはゴールポストの内側に当たって救われ、その後ベンテケに決定機が訪れるもクル・ズマ(Kurt Zouma)のスライディングでなんとかピンチをしのいだ。

 アーセナルの本拠地エミレーツ・スタジアム(Emirates Stadium)でスロースタートを切ったレスターは、ピエール・エメリク・オーバメヤン(Pierre-Emerick Aubameyang)の先制点を許すも、GKカスパー・シュマイケル(Kasper Schmeichel)の好セーブもあって試合の望みをつなげた。

 後半に入り、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)判定によってエディ・エンケティア(Eddie Nketiah)が一発退場になると試合の流れは変わり、デマレイ・グレイ(Demarai Gray)のクロスにジェイミー・バーディー(Jamie Vardy)が合わせ、レスターが敵地でなんとか勝ち点1を手にした。レスターに同点ゴールをもたらしたバーディーは、得点ランキングでオーバメヤンに2点差をつけ首位に立っている。

 リーグ戦再開後の公式戦6試合で1勝しか挙げられていないレスターは、トップ4争いをするライバルとの差をすり減らしている。(c)AFP