【7月8日 AFP】サッカーオーストラリアAリーグが次週の再開を予定する中、メルボルンをホームとする3チームが外出制限の再開前にビクトリア(Victoria)州を離れようと空港へ急いだものの、霧で飛行機が飛ばず、結局は出発できないトラブルに見舞われた。

 豪では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が同州メルボルン市内で再び広がってきたことを受け、隣接するニューサウスウェールズ(New South Wales)州が州境を封鎖した。

 その中で、Aリーグは9日後に再開初戦の開催を予定しており、メルボルン・シティ(Melbourne City)、メルボルン・ビクトリー(Melbourne Victory)、ウェスタン・ユナイテッドFC(Western United FC)の3チームは、午前0時の期限前に飛行機でビクトリア州を脱出することを予定していた。

 しかし、メルボルン住民に対する封鎖は1日前倒しで適用されたため、各チームは6日の夜にあわてて空港へ向かうことを強いられた。それにもかかわらず、キャンベラ行きのチャーター便が現地の霧の影響で飛び立てず、急いで組み直した予定は無駄になった。

 選手や関係者はフラストレーションをためている。ウェスタン・ユナイテッドのベザート・ベリシャ(Besart Berisha)は、SNSに「信じられない」状況だと書き込み、「これまでの人生やキャリアで、こんなのは見たこともない」とコメントした。

 現在、ニューサウスウェールズ州はメルボルンの住民に対して州境を閉ざしているため、オーストラリアサッカー連盟(FFA)は同州政府にはたらきかけ、例外的にAリーグ各チームの遠征の許可を要請するとしている。

 FFAでAリーグを統括するグレッグ・オルーク(Greg O'Rourke)氏は、「日程変更が必要なことが分かればそのように対処し、決定した時点で発表するが、今のところ日程に変更はない」と話した。

 ニューサウスウェールズ州政府は3チームの状況に同情していることを示唆しており、ジョン・バリラーロ(John Barilaro)州副首相は、機会があれば「彼らを迎え入れる」と話している。(c)AFP