【7月7日 Xinhua News】中国A株市場はこのほど、一段高となっている。6日、証券会社や保険会社、銀行など関連銘柄の軒並み高に支えられ、上海証券総合指数は急伸し、深圳証券取引所の成分指数や新興企業向け市場「創業板」指数も連れ高となった。上海証券総合指数は大引け相場で5・7%高の3300ポイントの大台を回復し、深圳証券取引所の成分指数と「創業板」指数もそれぞれ4・0%、2・7%高となった。

 特筆するべきは、上海・深圳両市場の売買代金は当日、1兆5千億元(1元=約15円)に達し、3日間連続で1兆元以上を保ったことだ。

 業界筋の分析によると、新型コロナウイルス感染にも関わらず、中国A株市場には強靱(きょうじん)さと良好なコストパフォーマンスがあるため、各種ルートから資金が入り込んだことが、最近のA株上伸の重要な原因だという。

「滬深港通」(上海・深圳ー香港ストックコネクト)による香港資金のA株流入が加速している。市場データによると、6日、A株市場に流れ込んだ「北向資金」(上海や深圳と香港の相互株式取引制度による香港資金)は136億元を超えた。

 広発証券の統計では、「滬深港通」による6月の「北向資金」流入額は前月比75%増の527億元と急激に増えている。上半期(1~6月)「北向資金」流入額は前年同期比23%増の1182億元だった。

 業界筋の認識では公募ファンドもまた無視できない重要な資金源だ。上半期、中国公募ファンドの市場発行額は1兆元の大台を突破した。

 市場の好況感により、市場参入を早める一般投資家も増えている。いくつかの証券会社の統計では、6、7月の1日当たり口座開設数は前月比でともに3割以上増えており、上半期の開設数は前年同期を大幅に上回った。(c)Xinhua News/AFPBB News