【7月7日 AFP】男子テニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は6日、中止になったウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2020)が「恋しい」と口にし、2021年の同大会でプレーすることを願っていると語った。現在38歳のフェデラーは、今年に入って2度膝にメスを入れており、すでに来年まで大会には出場しないと発表している。

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 フェデラーが歴代最多となる8度の優勝を誇るウィンブルドンは、例年なら今ごろ大会の2週目に突入しているはずだったが、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で第2次世界大戦(World War II)後では初の中止となった。

 フェデラーは、スイスのスポーツブランド「On」と開発したランニングシューズ「ロジャー・センターコート(Roger Center Court)」シリーズの発表会で、「個人的には、一つの場所に長く滞在しているのはとても楽しい。こんなことは25年以上も経験していなかった」とすると、「だけど、もちろんウィンブルドンが恋しい。願わくば、今ごろ2週目に向けてセンターコートでプレーしていたかった」と明かした。

「(ウィンブルドンが)大きな目標の一つであることは間違いない。だからこそ、毎日リハビリに励んでいるし懸命に体を鍛えている。今年20週間の体力づくりに備えているのは、来年ウィンブルドンでプレーしたいからだ」

 また、新型コロナウイルスによるロックダウン(都市封鎖)の期間が、手術を経て回復する機会を与えてくれたとしながらも、コートに復帰するまでには「忍耐」が必要になるとの認識を示しつつ、「手術のことも合わせて、自分がこれからもプレーを続けていきたいのか知る上で重要な時間になった」と語った。

「言うのはとても簡単なことだけれど、復帰は長い道のりだし、我慢しなければならない。それに、じっくり考える時間も必要だった」「ずっと山で隔離生活を送っていて、誰にも会っていなかった。両親とも3か月近く会わなかった。僕らは本当に真面目で規律を厳守していた」 (c)AFP