【7月7日 AFP】米国男子ゴルフツアー(US PGA Tour)は6日、米オハイオ州ダブリン(Dublin)のミュアフィールド・ビレッジGC(Muirfield Village GC)で次週開催されるザ・メモリアルトーナメント(The Memorial Tournament)について、コース近隣の都市で新型コロナウイルス感染者の急増が懸念されていることを理由に、観客の立ち入りを認めないと発表した。

 シーズンが先月に再開されて以降、PGAツアーはジャック・ニクラス(Jack Nicklaus)氏が主催するザ・メモリアルトーナメントから再び観客を入れることを目指してきた。しかし、オハイオ州では5日に新型コロナウイルスの陽性者が前日から42人増加の968人を記録。そのうち最多の248人が確認されたフランクリン郡(Franklin County)の都市コロンバス(Columbus)は、次週から2週連続で大会が開催される同コースに隣接している。

 新型コロナウイルスの死者が5日の19人を加えて合計2911人に上ったオハイオ州のマイク・デワイン(Mike DeWine)知事は、「ザ・メモリアルトーナメントとPGAツアーは、今年は観客を入れないという正しい判断を下した」「難しい決断だったのは承知しているが、大会の主催者は選手とファンの健康と安全を最優先にした」と述べた。

 PGAツアーが観客を入れて大会を開催する見通しが立つ時期については、明らかにされなかった。

 先月にシーズンが再開されて以降、ゴルフ界ではチャド・キャンベル(Chad Campbell)、ハリス・イングリッシュ(Harris English)、ニック・ワトニー(Nick Watney)、キャメロン・チャンプ(Cameron Champ)、デニー・マッカーシー(Denny McCarthy)の米国勢と、ディラン・フリテッリ(Dylan Frittelli、南アフリカ)の選手6人に加え、キャディー2人が新型コロナウイルスの検査で陽性を示した。(c)AFP