【7月7日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のカンザスシティ・チーフス(Kansas City Chiefs)は6日、チームの第54回スーパーボウル(Super Bowl LIV)制覇に貢献したQBパトリック・マホームズ(Patrick Mahomes)との契約を10年延長したと発表した。今回の契約延長により、マホームズは米国スポーツ史上最高給取りの選手になると報じられている。

 ツイッター(Twitter)に「われわれはQBパトリック・マホームズとの契約を10年延長した」「マホームズは今後12シーズン、チーフスでプレーすることになった」と投稿したチーフスだが、金銭面の条件については明かさなかった。

 米スポーツ専門チャンネルESPNは、今回の契約延長について4億5000万ドル(約484億円)相当だと報じたが、マホームズのエージェントを務めるスタインバーグ・スポーツ(Steinberg Sports)は、総額で5億300万ドル(約541億円)にもなり得るとツイートした。

 マホームズは2031年までチーフスに残ることになり、今回の契約にはトレード拒否条項も含まれているという。

 24歳のマホームズはもともとの契約があと2年残っており、契約金の内訳は今年が280万ドル(約3億100万円)、来年が2480万ドル(約26億6600万円)の計2760万ドル(約29億6700万円)となっている。

 マホームズの新たな契約は、シアトル・シーホークス(Seattle Seahawks)のQBラッセル・ウィルソン(Russell Wilson)がこれまで持っていたNFLにおける平均年俸の最高記録、3500万ドル(約37億6300万円)を更新することは確実だ。

 また、米大リーグ(MLB)のロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)がマイク・トラウト(Mike Trout)外野手と結んだ12年総額4億2650万ドル(約458億7000万円)をも上回ることになる。

 2018年にリーグ最多となる50本のタッチダウンパスを通したマホームズは、この年レギュラーシーズンMVPを獲得。昨季はパス484本中319本を成功させて計4031ヤードを獲得し、タッチダウンパスは26本だった。

 今年2月に米マイアミで行われたスーパーボウルで、パス42本中26本を成功させて286ヤードを稼ぎ、タッチダウンパスを2本通したマホームズは、ランでも29ヤードを獲得してタッチダウンを奪うなど、31-20でサンフランシスコ・フォーティナイナーズ(San Francisco 49ers)を下したチームの勝利に大きく貢献した。(c)AFP