【7月7日 AFP】男子プロテニス協会(ATP)は6日、中断されていたシーズンが8月から再開されるに当たり、世界ランキングの計算方式を一時的に変更すると発表した。ランキングは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)でツアーが中断された数日後の3月16日から凍結されている。

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 現行の制度では、選手の世界ランキングは52週間における「最も成績の良い18大会」を基に計算されているが、今回の暫定措置では2019年3月から2020年12月までの計22か月の成績が反映されることになった。

 ATPはコメント文で、今季は複数の大会が中止されてポイントを稼ぐ機会が限られてしまうことから、全レベルの選手に公平を期すため今回のシステムがつくられたと説明。また、健康や安全を懸念して2020年シーズンのプレーが不可能になったり、欠場を選択したりする選手を安定させられるだろうとした。

 週ごとに獲得したポイントを保持する原則は維持される。2020年に獲得したポイントは、52週間あるいは2021年に同じ大会が開催されるまで残る。

 22か月の間に、2019年でプレーした大会に2020年にも出場した場合、成績の良い方のポイントが加算されるが、同じ大会の両方のポイントを稼ぐことはできない。 

 今後カレンダーにさらなる変更があった場合についても、ATPはこのシステムが適応できると確信している。(c)AFP