■段階的緩和

 こうした対応は、人口統計学的にも有利に働いた。ウルグアイは人口密度が低く、首都モンテビデオ以外には大規模な都市部がないためだ。

 ウルグアイは4月、4万5000人の建設労働者を復帰させたのを皮切りに、徐々に通常の状態に戻ることを選択した。カフェやレストランがこれに続き、5月にはジムが、6月中旬にはショッピングセンターが再開している。国民的人気を誇るサッカーは8月15日に再開される予定だが、これは無観客試合となる見通しだ。

 しかし、ウルグアイへの経済的打撃は小さくはない。失業者数はパンデミック開始から1万人増え、現在は20万人に達している。上半期の輸出は16%減少し、今年の国内総生産(GDP)は3%減少すると予想されている。(c)AFP/Luján SCARPINELLI