【7月6日 AFP】カナダ国防省は5日、北大西洋条約機構(NATO)の任務でラトビアに向かっていたカナダ軍用機の搭乗員が、離陸前に新型コロナウイルス陽性者と接触していた可能性があり、同機が引き返しを余儀なくされたと明らかにした。

 カナダ国防省のジェシカ・ラミランド(Jessica Lamirande)報道官によると、同軍機は今月2日にオンタリオ(Ontario)州のトレントン(Trenton)基地を出発したが、同基地から新型コロナの陽性者が出たために引き返す判断に至った。陽性者は同機の搭乗員70人と接触していた可能性があるという。

 ラミランド報道官は「われわれのメンバー、そして同盟諸国やラトビアの協力者たちの健康が最優先だ」とした上で、「感染拡大のリスクを避けるためラトビアには着陸せず、途中で引き返す決断に至った」と述べた。

 乗員らはトレントン基地で14日間、隔離される予定。ラミランド氏は、この一件によるラトビアでの任務への大きな影響は無いとしている。(c)AFP