【7月6日 Xinhua News】中国のメディア・娯楽大手、華人文化集団傘下で映画配給会社の華人影業(CMCピクチャーズ)は、同社が配給する中国のSF映画「流転の地球(原題:流浪地球)」が7月に再び海外で上映されたと明らかにした。カナダの大手映画館チェーン、シネプレックス・エンターテインメント系列の映画館が中国語音声、英語字幕で上映した。

 北米の映画館は3月以降、ほとんどが新型コロナウイルスの影響で営業を停止し、今年度の新作映画の上映計画を延期していた。各地で映画館の再開が進むと、シネプレックスはバンクーバーの一部の映画館で3日から上映を再開した。「流転の地球」も同日に上映された。

 同作品は、中国のSF作家、劉慈欣(Liu Cixin)氏の同名小説が原作。太陽系の危機に直面し、若者が力を合わせて人類を救う物語で、中国での興行収入は46億元(1元=約15円)を突破し、現時点で歴代興行成績3位となっている。

 華人影業は、カナダの映画館が下半期以降に上映を再開していくのに合わせ、中国の新作映画を引き続き北米市場へ売り込むことを計画している。(c)Xinhua News/AFPBB News