【7月5日 AFP】熊本、鹿児島両県を襲った大規模な洪水と土砂崩れで、5日朝の報道によると2人が死亡し、16人が心肺停止となった。

 NHKなどによると、熊本県ではいずれも80代の女性と男性が土砂崩れで死亡。16人が心肺停止となっている。熊本県の蒲島郁夫(Ikuo Kabashima)知事は4日、心肺停止になった人のうち14人は特別養護老人ホームの入居者だったと発表した。さらに6人が行方不明になっているとNHKは報じた。

 警察や消防、自衛隊が夜を徹して行方不明者の捜索と自宅から逃げ遅れた人の救助に当たった。

 熊本県の雨は5日朝までに弱くなったが、複数の橋が流出し土砂崩れなどで道路も寸断されたため、多くの集落が孤立している。

 熊本県八代市では廃校となった小学校に避難した人たちが運動場に「SOS」の文字を描き、救助や報道のヘリコプターに白いタオルを振った。(c)AFP