【7月5日 AFP】英イングランドで4日、パブやレストランといったサービス業の営業が3か月ぶりに再開された。ロンドンの繁華街ソーホー(Soho)には陽気に酒を楽しむ人々があふれ、マンチェスターのパブは客で満員になった。

 ロンドンをはじめとする都市部の一部地区は新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)期間中に閑散としていたが、この日は3月から閉鎖されていたサービス業の営業再開が土曜日と重なったため、外に繰り出した人々で一気に活気づいた。

 毎日テレビで放送される閣僚会見ではソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)が呼びかけられているものの、ソーホー地区ではこうした指針が忘れられた様子があり、グループ客がマスクを着用せずにパブやレストランを行き来していた。

 政府の指針は、従業員と客の接触を「最小限」に抑制することも推奨している。客は感染発生に備えて連絡先の届け出を求められるが、グループ客の場合は万が一の時に情報を伝達する代表者1人を指定できる。

 英領北アイルランドでは、パブの営業が3日に再開済み。一方、ウェールズとスコットランドでは、営業再開まであと約10日となっている。(c)AFP/Martine PAUWELS and Oli SCARFF in Manchester, United Kingdom