【7月5日 AFP】20F1開幕戦のオーストリアGP(Austrian Grand Prix 2020)は4日、予選が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)がチームメートのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)を上回り、ポールポジションを獲得した。

 ボッタスは1分2秒939のベストラップをマークすると、最終周でコースを「飛び出して」グラベルに進入したが大きなトラブルには至らず、ハミルトンを0秒012上回った。3回のフリー走行では全てハミルトンがトップタイムを記録していたが、それを抑えてオーストリアGP3回目、キャリア通算では12回目のポールポジション獲得した。

 ハミルトンは5日の決勝は2番グリッドからスタートする。新カラーリングの「ブラックアロー」で臨んだメルセデスの2台は圧倒的な強さを見せ、フェラーリ(Ferrari)の最多記録に並ぶ通算65回目のフロントロー独占を果たした。

 ハミルトンはイエローフラッグ中にスピードを落とさなかったことでスチュワードに呼び出されたが、処分はなかった。スチュワードは、ボッタスのコースアウト後にハミルトンが「矛盾するシグナル」を目にしたと話した。

「当該ドライバーはグリーンの信号でターン5を通過したと述べている」「そして映像で確認したところ、イエローフラッグとグリーンライトが同時に出ており、ドライバーは矛盾するシグナルを目にしていた」「その点を考慮して、これ以上の措置は取らないことを決めた」

 ハミルトンから約0.5秒遅れの3番手にはレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が入り、マクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)は4番手と健闘。レッドブルのアレクサンダー・アルボン(Alexander Albon)が5番手、「ピンク・メルセデス」ことレーシングポイント(Racing Point)のセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)が6番手となった。

 フェラーリのシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)は不本意な7番手となり、以下は来季のフェラーリ加入が決まっているマクラーレンのカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)、レーシングポイントのランス・ストロール(Lance Stroll)、ルノー(Renault)のダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)と続いた。(c)AFP