この写真は、ロヒンギャ難民の人々がマスクなど新型コロナウイルスに対する十分な感染予防をせずに日常生活を送っている様子である。彼らの住んでいる難民キャンプは、非常に密度が高くなっている。そのため、もし1人でも感染した場合たちまちに感染が拡大し、多くの人が犠牲になる危険性を持っている。しかし、十分な医療設備や感染対策は不足しているのが現状である。また、難民キャンプではインターネットへの接続が制限されており、新型コロナウイルスに関する情報や感染予防の方法など必要な情報を得ることができない状況だ。現在、世界中で新型コロナウイルスの感染拡大が続いている。先進国での感染拡大や政府の対応について多くの注目が集待っているが、その一方で難民たちのおかれている環境にも目を向けていくべきだと考え、この写真を選んだ。
[明治大学 田辺 晴輝]