【7月4日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のワシントン・レッドスキンズ(Washington Redskins)は3日、長く人種差別的だとして批判されてきたチーム名について、スポンサーの米運輸大手フェデックス(FedEx)から変更を求められたことを受け、「徹底的な見直し」をすると発表した。

「レッドスキン(redskin)」は米先住民を指す侮辱的な言葉とみなされているが、レッドスキンズのオーナーを務めるダン・スナイダー(Dan Snyder)氏は以前からチーム名の変更に消極的で、2018年には「絶対に名前は変えない」と話していた。

 しかし、5月に非武装の黒人男性ジョージ・フロイド(George Floyd)さんが警察の拘束下で死亡した事件以来、全米で人種差別への抗議活動が広がっており、レッドスキンズのチーム名にも再び批判の声が上がった。

 また、米大リーグ(MLB)のクリーブランド・インディアンス(Cleveland Indians)も同日、1915年から使用している球団名に関して、対話を求めていると発表した。

 インディアンスは「最善の道を決めるべく、コミュニティーや適切な関係者たちと」協議する意向を示し、「われわれは、自分たちのコミュニティーにおいて前向きな影響を生み出ことに全力で取り組んでおり、社会正義と平等を前進させる責任がある」と述べた。

 インディアンスは2年前、チームマスコットである「ワフー酋長(Chief Wahoo)」のロゴをユニホームや帽子から外した。しかし、球場内で販売されているチームグッズには、今も赤い顔で歯を見せながら笑っているワフー酋長のロゴがついている。(c)AFP