【7月4日 AFP】フランスの裁判所が、エドゥアール・フィリップ(Edouard Philippe)前首相とアニエス・ビュザン(Agnes Buzyn)前保健相、オリビエ・ベラン(Olivier Veran)現保健相の3人について、新型コロナウイルスの危機への対応で職務を怠った可能性を捜査することが分かった。検察当局が3日、明らかにした。

 フランソワ・モラン(Francois Molins)検事によると、捜査は、閣僚の不正行為の申し立てを取り扱う共和国法院(CJR)が主導する。

 フィリップ氏は3日、内閣総辞職に伴い首相を辞任した。ビュザン氏はパリ市長選に立候補するため2月に保健相を辞任したが、落選。同氏の後任にベラン氏が就いた。

 CJRは、寄せられた申し立て90件のうち53件を調査。9件を捜査対象として認めると判断した。申し立てを行ったのは個人や医師、団体で、服役者も含まれている。(c)AFP