【7月4日 AFP】米大リーグ機構(MLB)と選手会(MLBPA)は3日、シーズン開幕に向けた1回目の新型コロナウイルスの集団検査で、計3185人のうち1.2パーセントに当たる選手31人、スタッフ7人が陽性反応を示したと発表。全30球団中19球団から陽性者が出たことが明らかとなった。

 MLBの春季キャンプは、新型コロナウイルスの流行を受け3月12日に中断したが、各チームはこの日からキャンプを再開した。現時点で新シーズンの開幕は、史上最も遅い7月23日を予定している。

 陽性率1.2パーセントは、米プロバスケットボール(NBA)の5.3パーセント(302人中16人陽性)と比較すると良い結果と言え、米メジャーリーグサッカー(MLS)の2.7パーセント(668人中18人陽性)よりも低かった。

 MLBは陽性だった選手を公表していないが、クリーブランド・インディアンス(Cleveland Indians)は同日、デライノ・デシールズ(Delino DeShields)外野手が陽性だったことを明かした。

 また複数の球団が理由を公表せずに選手を負傷者リスト(IL)に載せ、疑いが持たれている。地方紙フィラデルフィア・インクワイアラー(Philadelphia Inquirer)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に陽性反応を示したフィラデルフィア・フィリーズ(Philadelphia Phillies)の4選手がIL入りしたと伝えている。(c)AFP