【7月3日 AFP】(更新)フランスのエドゥアール・フィリップ(Edouard Philippe)首相とその内閣が3日、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領に辞表を提出し、大統領がこれを受理した。大統領府が明らかにした。新内閣が間もなく発表されるという。

 総辞職の理由は公表されていないが、マクロン大統領が自身の任期の最後の2年間で新方針を打ち出すと表明して以降、内閣改造は大方予想されていた。

 先月28日に投開票された統一地方選の決選投票で、マクロン大統領の中道与党「共和国前進(REM)」が各地で敗れ、環境政党ヨーロッパエコロジー・緑の党(EELV)が躍進したことを受け、フィリップ首相辞任の臆測が広がっていた。

 一方で、共和国前進の所属ではない右派のフィリップ氏は、現職の首相でありながら、北部ノルマンディー(Normandy)地方の港湾都市ルアーブル(Le Havre)の市長に当選している。

 理論上フィリップ氏は、新内閣の首相にとどまれるようルアーブル市長代理を指名することもあり得るが、マクロン大統領はむしろ、中道か左派の新首相と共に、自身の社会正義を重視する姿勢を前面に押し出す方向にかじを切る可能性もある。(c)AFP